日本には心沸き立つ、すばらしい祭りがたくさんあります。お囃子、太鼓、山車が走る、花火大会。日本の心。日本の祭 2013。
猪俣の百八燈 概要
猪俣の百八燈は、400年以上続く盆祭りの行事で、8月15日にむらはずれの堂前山の尾根に築かれた百八基の塚に火をともす幻想的な行事です。地元:猪俣地区では、平安から鎌倉時代にかけて武蔵国で勢力をはせた武蔵七党のひとつ猪俣党の頭領:猪俣小平六範綱及びその一族の霊を慰めるためと伝えられています。範綱は猪俣党の宗家で、始祖:時範から数えて5代目の子孫にあたり、小平六と称して剛勇無双とうたわれました。早くから源氏に仕え、保元の乱、平治の乱で勇壮華麗な戦いで活躍し、一ノ谷では源義経のもとで激闘の末、平家の猛将:越中前司盛俊を討ち取り勇名をはせ、更に壇ノ浦に転戦して手柄を立てた人物です。
行事は、猪俣地区内の満6歳から満18歳までの青少年が、親方・次親方・後見・若衆組・子供組に分かれて行事の一切を取りしきり、大人の介入がないのが特色です。準備も、道こさえ・草刈り・塚築き・人別集めなどがあり、いずれも親方の指示に従って子供たちが行います。行事当日の夕刻、高台院から力強い寄せ太鼓の音が鳴り響くと関係者一同が集合してきます。空が暗闇に変わった頃、いよいよ百八燈行事の本番が始まります。猪俣氏の霊に拝礼後、笛・太鼓の拍子に合わせた提灯行列が塚のある堂前山へと向かい、百八の塚に火を灯すと行事のクライマックスを迎えます。
猪俣の百八燈は、各地で行われる盆の百八燈行事の中でも百八の塚を築いたその上で火を焚く点が異色であり、亡魂を慰めるという趣意と相まって塚信仰の様相をよく示しています。【昭和62年1月8日:国の重要無形民俗文化財に指定】
引用元:猪俣の百八燈 - 美里町
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