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「相馬野馬追祭」戦国時代のその昔から一千有余年の歴史を持つ国の重要無形文化財に指定されている伝統行事

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nomaoi2010-1
Photo:nomaoi2010-1 By NATSUKO KADOYAMA

「相馬野馬追」(そうまのまおい)は、福島県南相馬市(旧原町市)を中心に相馬地方において開催され、戦国時代のその昔から一千有余年の歴史を持つ国の重要無形文化財に指定されている伝統行事です。

一千有余年の歴史を経て 今なおいきづく伝統の祭り

 一千有余年の昔、相馬氏の祖といわれている平将門が下総国(千葉県北西部)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練を行ったのが始まりと伝えられ、現在では、毎年7月末の土曜日・日曜日・月曜日、甲冑に身を固めた500余騎の騎馬武者が腰に太刀、背に旗指物をつけて疾走する豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を繰り広げる。

引用元:相馬野馬追 - 南相馬市
起源は千年以上も前、明治維新までこの地を治めてきた相馬氏の祖とされる平将門が、野馬を敵に見立てて軍事演習を行ったことに始まるといいます。古くは5月の申の日に行われていたといい、何度か廃絶の危機や日程変更を伴いながら現在まで続いています。近年は7月23~25日に行われてきたが、2011年から7月最終の土、日、月曜開催に変更された。

1日目の宵祭りは、3社に集合した武者が出陣式の後、祭場地に向かい、古式馬具をつけて「宵乗り」と呼ばれる競馬を行う。2日目の本祭りは、装飾された馬に甲冑姿で乗る騎馬武者が隊列を組んで祭場地に向かう「お行列」で始まる。続いて、兜(かぶと)を脱いだ騎馬武者が旗指物をなびかせながら疾走する「甲冑競馬」、打ち上げ花火に仕込んだ神旗を騎馬武者が奪い合う「神旗争奪戦」が繰り広げられる。3日目は、小高神社境内に追い込んだ裸馬を素手で捕らえて奉納する「野馬懸(のまがけ)」の神事がある。

相馬市相馬家では、白餅忌避といい、白い餅を禁じていましました。秀郷が将門のところへ訪れたとき、将門は浴室に居たため、髪を束ねず白朋衣を着て、短刀を妾に持たせたまま対面したといいます。この無礼な振る舞いに、秀郷は「将の器にあらず」として、官軍を率いて将門を滅ぼすことになった。将門が白色の御衣より滅びたので、その色を食すに忍びずということから白餅を禁じたということです。

将門没後、数代の間は野馬追いも出来なかったと思われますが、相馬氏の一族の岡田氏が葛飾に住んで、わずかに野馬追を続けていたと伝えられています。頼望より六代目の重国の代になって千葉介常兼(千葉城に居住)より所領を分け与えられ、下総国相馬郡守谷(現在の守谷市)に移り、信田の名を改め相馬を名のり相馬家を再興しましました。重国から胤国、師国と続き、師国に子がなかったので、養子として迎えたのが、本家筋の千葉常胤の次子・師常であり、ここに師常は将門の正統を継いです。そして、師常の頃から、晴れて先例のように小金ヶ原で毎年五月中の申の日に野馬追を行うようになったとするのが一般の伝承のようです。

岩迫から野馬に見立てられた馬が、騎馬武者たちに追われ、竹矢来の中に追い込められます。野馬の追い込みが終わると、神馬にふさわしい馬が選ばれ、お小人といわれる白装束の男たちが、必死でこの馬を捕まえにかかります。馬を捕まえると、神前に導いて奉納し、松の杭に繋ぎます。追い込んだ馬を全て捕まえるとセリが行われて、相馬野馬追の行事が全て終了となります。



甲冑について勇壮な騎馬武者たちが身にまとっている甲冑ですが、相馬では「たちばな甲冑工房」において、全国でも数少ない甲冑師のひとり橘斌氏が甲冑の制作・修繕にあたっています。鍛冶、彫金、漆塗り、染色など1万点にも及ぶ部品全てが手作りのため完成まで3〜5年はかかります。

相馬野馬追祭りのハイライトは、なんといっても騎馬武者の勇猛果敢さをいかんなく発揮する本祭りの「甲冑競馬」ではないでしょうか。この祭場地では式典の後、甲冑競馬が行われます。1周1000m、10頭立てで10回行われるそうです。

神社境内で、総大将を中心とした宇多郷勢の出陣式を終えると、参道で行列を整え、中村神社の御鳳輦に従い、総大将を守る宇多郷勢はほら貝と陣太鼓の音を合図に大手門から繰り出し、市中を一巡して、南相馬市鹿島区に向かいます。

甲冑競馬・神旗争奪戦・お上がり原町の行列は、一旦旧街道の新田川原付近に集結して、そこから祭場地の雲雀ケ原に向けて開始されます。太田神社に従う中郷勢を先頭に、小高神社に従う小高郷勢と標葉郷勢、中村神社に従う宇多郷勢と北郷勢が続きます。

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